【保育士の裏の顔、知ってますか】『問題のある保育園』【ネタバレ】

問題のある保育園 漫画

こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。

今回ご紹介するのは、保育園と保育士の裏側を描いた『問題のある保育園』です。

グルリンゴ
グルリンゴ

子供を持つご家庭は絶対に読むべき一冊。

過重労働、低賃金、人手不足……。
保育士の苦境を起点に、保育園で巻き起こるトラブルを描きます。
職場に「困った人」がいたらどうすればよいか。そのアンサー的作品でもあります。

グルリンゴについて


★出版社での編集者歴15年以上。漫画、ビジネス書などの編集を経験。
☆年間の読書量は漫画100冊、書籍30冊程度。映画の鑑賞本数は年間150本程度。
Twitterでは最新のお勧めエンタメコンテンツを紹介。
☆「これは面白い!」と思った作品を人にお勧めするのが生きがい。

『問題のある保育園』感想(ネタバレ)

個人的星取

4.5 保育士の笑顔の裏側

Amazon星取

2023年6月15日 
☆:-
レビュー数:-

作者紹介

さいお なお:公式サイトはこちらから。漫画家兼ベビーシッター。保育園で3年勤務後、独立。
Twitterアカウントはこちら(@saionao_)。

あらすじ・概要

噂には聞いてたけど…保育の仕事がこんっなに大変だったとは!!

昔から夢だった保育士になったのに、なんだかお疲れ気味の新卒保育士・さいお先生。

最近の悩みは、同じクラスを受け持つユガミ先生。
お気に入りの園児・Aちゃんをいじめてわざと泣かせて楽しんでいるのだ。
園長先生に相談しても、事態は改善せず…。

Twitterでバズり、議論を呼んだ「新卒保育士VS歪んだ愛の先生」にユガミ先生のスピンオフなど計74ページを描き下ろして書籍化!
保育士たちの笑顔の裏側と、さいお先生の成長を描いた実録コミックエッセイ、ここに誕生です!。

(引用:Amazon商品紹介ページ)

感想・評価

子持ち家庭からすると恐ろしすぎる

半分エッセイ、半分フィクションということですが、子供を保育園・幼稚園に預ける家庭からすると、とにかく恐ろしい作品です。
読んでいて胸がキューーッとなるので、覚悟を決めて読んでください。

新卒保育士・さいお先生が主人公。
まず保育実習からして辛い。意外にも上下関係が厳しい職場で、
「職員室入るときはカバン下ろしてね」「帰り際ってちゃんと生徒全員に挨拶してる?」
なんて担任にけん制されてしまう。

極めつけは同僚の1歳クラスのジツハ先生。
子供の抱きかかえながら
「あなたのママいつも忘れ物多くない?先生、あなたのママ、嫌いだな。ジャ~ンプ」
なんて1歳の子供に言っている。

ぐぐぐ……子供は1歳だから言葉の意味はわからず(いやわかっているかもしれない)キャッキャしているが、それはアウトな一言でしょ、と読んでいて口にしてしまいました。

育児は疲れる。とにかく疲れる。

しかし子供を育てたことがある人ならわかるはず。
育児は死ぬほど疲れる。なんならそれで鬱になって死んでしまう人もいるくらい、本当に大変。

それを保育士さんたちは、何対1で世話しているのだろう。
そりゃ、嫌味もいいたくなるだろう。

そう頭では理解していても、やはりそこは親。子供がそんなこと言われたらと考えると、ぞっとしてしまいます。
さあそしてめでたく保育園に就職したさいお先生(実習の保育園とは別)。

優しいかつ仕事の早いアルベキ先生や、クレヨンしんちゃんの頭みたいな顔をしていて『アオアシ』の葦人のように視野の広いシヤヒロ先生など、慣れないながらも素敵な諸先輩の姿をみて仕事を頑張ります。

その指導方針、いいの?

ここで問題が。さいお先生は、同じ2歳児クラスを受け持つ担任のユガミ先生の指導方法に疑問を覚えます。

ユガミ先生は、子供に嫌味なことを言って、わざと泣かせて、「嘘嘘~大丈夫だよ泣かなくて」とフォローし、安心した子供が駆け寄ってくる……という偽物の愛を子供から受け取っているのです。

標的はA子ちゃん。とにかくA子ちゃんの愛情をこれでもかというくらい試しまくります。
まだ2歳、言葉が出てこないA子ちゃんは、泣いたりホッとしたりして感情を表現するしかありません。

問題に思ったさいお先生は、園長先生に相談しますが、特にユガミ先生の言動に変化はなく……。

さいお先生は、同僚への相談、園長への相談、そしてユガミ先生本人への提言など、勇気を振り絞って行いますが、なかなかユガミ先生の行動は変わりません。
ユガミ先生はさらに、子供を押し入れに入れたり、部屋から追い出したりします。

悪意のない人間の厄介さ

本作のテーマというか根幹には「悪意を持たない人間は変わらない」というものがあります。
それは保育園に限らず、どこの職場でも一緒です。

が、保育園の場合、まだ発育途中にある子供たちが関わってくるわけで、特に大きな問題でしょう。
さいお先生は、問題に立ち向かうことで成長していきます。さて、ユガミ先生はいったいどうなるのでしょうか。

漫画内では決着があります。
しかしその決着は、綺麗な幕切れではありません。
ユガミ先生にも、これまで歩んできた人生があるのです。
ぜひ続きは漫画で読んでみてください。

『問題のある保育園』お得に読む方法

私が調査した結果、以下の方法が最もお得です。

ebookjapanの「初回ログインでもらえる70%OFFクーポン」を使えば、定価1,210円のとこ710円で購入することができます。しかもクーポンは6回利用可能なので、別の漫画をお得に購入することもできます。

終わりに

今回は『問題のある保育園』をご紹介しました。

明らかに生来ヤバい人への対処は、意外と楽だったりします。
一番難しいのは、環境がその人を変えてしまった場合。悪意がない場合。
主人公のさいお先生の行動に勇気をもらえる一作です。

ぜひご一読ください!

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ブログ管理人

グルリンゴと申します

漫画や映画などエンタメ作品に取り憑かれた編集者です。

編集歴15年以上。大学卒業後、出版社に就職。雑誌や漫画、ビジネス書などの編集を経験。これまで手掛けた作品は50作以上。

幼少期から本に囲まれる生活を送る。年間の読書量は漫画100冊、書籍30冊程度。映画の鑑賞本数は年間100~200本程度。自分が「これは面白い!」と思った作品を(押し付けがましくないように)人にオススメするのが生きがいで、このブログを始めました。

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