こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、「アート」と「お金」の関係に切り込む『いつか死ぬなら絵を売ってから』です。
1P目の「大抵のものは窓の向こうにあって手に入らない」という言葉が、作品を読み終えると何重にも意味が浮かび上がります。
主人公は貧困。かたやパトロンは大金持ち。二人の関係から芸術の真価を探る作品です。
『いつか死ぬなら絵を売ってから』感想(ネタバレ)
個人的星取
☆3.8 主人公の設定が素晴らしい。
Amazon星取
2023年6月26日
☆:4.8
レビュー数:117
作者紹介
ぱらり:ミステリーボニータにて『いつか死ぬなら絵を売ってから』連載中。
作品一覧はこちらから。
あらすじ・概要
ネカフェ暮らしの清掃員・一希の唯一の趣味は絵を描くこと。ある日、妙な青年に絵を買わせてほしいと頼まれ……!? 窓越しの遭逢が、人生を描き変える――!!
(引用:Amazon商品紹介ページ)
感想・評価
なぜこの絵に高額がついたのか
冒頭のカットバック。主人公・一希の絵が1億2000万で売れたことがわかります。
そこまでの道のりとは。
なぜ彼はネカフェ暮らしなのか。なぜ小さいノートに絵を描くのか。なぜ安物のペンを使うのか。なぜ描いた絵を捨てるのか……。
れは一希が児童養護施設出身であることが関係しています。
成りあがった美術家の経歴で大事なこととは。それはパトロンからの申し出。美術への造詣。界隈へのコネクション。そして資金を持つものに見いだされること……。
価値を決めるのは、美術史的価値と市場価値。
一希は、パトロン・嵐山に見いだされます。
自由に絵は描きたい。でも金は欲しい。
「描かずにはいられない。でも、お金は欲しい」
一希のこの矛盾のような思いが、嵐山というパトロンとのタッグに繋がります。
しかし嵐山には本当の目的は別にあるようで……。
こういった美術的価値の話になると、どうしても業界の暗部をえぐるようなテーマになりがちですが、本作はパトロンと芸術の価値の決め方を、ある程度明るく書いていこうとしているのかな?という印象です。
だからこそ、冒頭からカットバックがあり、明るい未来を最初に提示したのではないかなと。
『いつか死ぬなら絵を売ってから』お得に読む方法
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終わりに
今回は『いつか死ぬなら絵を売ってから』をご紹介しました。
1巻だけではまだまだ謎が多い本作。
華々しい経歴の美術家と対比して、一希は児童養護施設出身で使える経歴はないに等しい。
そんな人物がいかにして成り上がるのか。今後が楽しみな一作です。
ぜひご一読ください!
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