こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、いじめの加害者の親視点で物語が進む『娘がいじめをしていました』です。
結論から。加害者・被害者双方を主人公に、いじめの裏側を描いた傑作です。
親の焦燥感がこれでもかというくらい伝わってきます。
『娘がいじめをしていました』感想(ネタバレ)
出版社:KADOKAWA
個人的星取
☆4.5 この数年のコミックエッセイの中でも1,2を争う傑作です。
Amazon星取
2023年4月26日
☆:4.6
レビュー数:600
作者紹介
●しろやぎ秋吾:イラストレーター、漫画家。ブログ「しろやぎの漫画おおめブログ」運営。
ブログやSNSで募集した話を漫画化しています。フォロワーは46万人。
あらすじ・概要
中学時代にいじめられた経験を持つ赤木加奈子はある日、小学5年生の娘・愛が同級生の馬場小春をいじめていることを知り、家族で馬場家に謝罪に向かう。
加奈子たちの謝罪はその場では受け入れてもらえたものの、小春はその後、不登校になってしまう。
小春の母・千春は苦しむ娘を見て知り合いに相談するが、SNS上での匿名の告発をきっかけに、思いもよらない事態へと発展してしまうのだった──。
我が子への不信感、夫との意見の相違、SNSで巻き起こる炎上…様々な問題に翻弄される二つの家族。
自分の子供がいじめの当事者と知った時、「正しい対応」とは果たして何なのか?
いじめ問題を加害者家族、被害者家族双方の視点から描く、意欲的セミフィクション。
感想・評価
主要登場人物
赤木加奈子(39)……過去にいじめられた経験がありトラウマになっている。
赤木祐介(40)……子育てに絶対的な自信を持つ「普遍的な父親」
赤木愛(11)……小学5年生。クラスにいじめはないと嘘をついた「いじめっ子」。
馬場千春(40)……誠実に娘のことを想う。
馬場大樹(43)……家族のことを気遣うようで、そのじつ傍観者な「普遍的な父親」
馬場小春(11)……愛のクラストメイト。愛からいじめられている。
もし子供がいじめをしたら親は冷静になれる?
面白いです。いじめっ子である赤木愛の母・加奈子は、愛が「いじめの加害者でる」ことを誤魔化したときの表情を見て「わが子が憎い」と思います。
加奈子自身、学生時代にいじめられていました。そのいじめっ子と同じ表情を、愛はしていたのです。
これはなかなかにリアルな感情です。
親なんだから、いじめっ子でも娘を庇えよという声もあるでしょうが、そうなんです。
実の娘だろうが同級生だろうが、いじめをしている奴は気持ち悪く見えて当然なのです。
加害者として生きる
愛と加奈子は、「加害者」というレッテルに誠実に向き合うことになるのですが……。
ついに、愛がいじめをしていた証拠の動画が出てきてしまいます。
これも現代ならでは。小学生でも防犯のためにスマホを持たせる学校が多くなり、容易にいじめの風景を動画に収めることができるようになりました。
今度は愛が追い詰められる番です。
しかし、愛はまだ小学生なのです。善悪の区別もつかない少女。
にもかかわらず、世間は愛を追い詰めます。
被害者として生きる
さて、被害者の小春はどうでしょうか。いじめられっ子としての、ある決断を小春はします。
いじめをした事実は変わらない。いじめをされた事実は変わらない。
だからこそ。愛と小春は動きます。背負っていかなきゃならない傷を受け入れて。
あなたは愛を許せますか?
小春の傷は癒えるのか。愛の罪は許されるのか。
読了後、読み手のみなさんは、愛のことを許せたでしょうか。
私は許せませんでした。すみません。
いじめをした人は、周囲の人に気づかれながら墓場まで持って行ってください。
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終わりに
今回は『娘がいじめをしていました』をご紹介しました。もし自分の子供が加害者になったら……親が一度は考えなければならない問題に向き合う一作です。
ぜひご一読ください!
どうも、グルリンゴ(@entame13423)でした。
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