こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、これでもかと家族にまつわる不幸のエピソードを詰め込んだ『腐りゆく家族』です。
あまりの不幸の連鎖に、読めば「私の状況って大したことないな……」とほとんどの人が安心できる一作です。ただし、後味が相当に悪いので注意。
不倫、流産、愛人、離縁。主人公の女性にふりかかる様々な困難。これが著者の身近にあった出来事というから驚きます。思わず応援したくなってしまいますが結末やいかに。
ここまでの地獄絵図は見たことない!
『腐りゆく家族』感想(ネタバレ)
個人的星取
☆3.8 不幸すぎて食あたりするがラストは快感
Amazon星取
2023年8月8日
☆:5.0
レビュー数:2
作者紹介
きむらかずよ:イラストレーターで保育士をしながら3人育児(高1、中1、小4)真っ最中です
日常エッセイ漫画を描きます。自身の経験を描いたコミックエッセイ「16歳でかえってこなくなった弟」発売中!
(引用:Abemaブログ)
Twitterアカウントは以下より。
あらすじ・概要
遠距離恋愛を続けた彼との結婚式の2次会で、ブーケを持って現れたのは夫の浮気相手。結婚後もずるずると不倫を続ける夫、公然と愛人を連れて歩く義兄。なんとも言えない澱んだ空気が流れる、腐った家。著者の身近であった出来事をベースに描いた衝撃のセミフィクションコミックエッセイ!
●遠距離恋愛を続けた彼との結婚式の2次会で、ブーケを持って現れたのは夫の浮気相手。
何も知らないのは私だけだった……。
●結婚後もずるずると不倫を続ける夫、公然と愛人を連れて歩く義兄、
同居することになった義父もまた、女性問題で義母から離縁されていた。
なんとも言えない澱んだ空気が流れる、腐った家。
●いつか私のところに戻ってくるならば…と我慢をしていたけれど、
ある日夫から衝撃の事実を告げられ、自分自身の価値すらも揺らぐことに。
女であること、一人の人間であることに根本から向き合うことになった主人公が選んだ道は……!?
(引用:Amazon内容紹介)
感想・評価
主要登場人物
市田かりん……本作の主人公。誠実な人間。
市田ゆずき……かりんの夫。同僚と不倫をしていた。
清水モモ……総務部。ゆずきと不倫している。
義兄……ゆずきの兄。周囲に公然と愛人を紹介する。
リンコ……ゆずきの姉。父親に認知されていない息子がいる。
ツムギ……リンコの息子。ライターを集めている。
いったい何から説明すればいいのか。あまりにてんこ盛りの一作で……。
恐ろしすぎる冒頭
市田かりんとゆずきの結婚式から幕は開きます。そこに颯爽と登場したのは清水モモ。ゆずきの浮気相手です。会場は騒然としますが、何も知らないかりんは、モモが持ってきた花束を笑顔で受け取ります。
かりんとゆずきは出来婚。子供ができたことを知っても、ゆずきは喜びません。浮気相手がいたこともありますが、そもそもゆずきの生い立ちがおかしなものだったのです。
引っ越し先では……
市田かりんは結婚を機に引っ越しますが、そこでは「コネ入社」と噂される市田家に対する嫌がらせが始まります。家の前にゴミを置かれたり、モノを失くされたり。クズの隣人しかいませんでした。
夫の不貞も判明し、失意のかりんは、流産してしまいます。トイレに落ちた白い塊。それが自分の子供だったのです。
夫の実家は地獄でした
紆余曲折あり、社宅を出てゆずきの実家で暮らすことに。しかしそこには、歴戦のクズ家族がいました。
義兄は愛人を公然と紹介し、義姉は子供はいても夫はおらず、義父は家庭を顧みません。揃いも揃ってクズの家で育ったゆずきの貞操観念がおかしくなるのも納得です。
そこに暮らす義祖母とリンコの息子・ツムギがキーパーソンになってきます。
やがて清水モモが再登場。ゆずきは浮気癖が治らず、かりんは何とか窮地から脱しようともがきます。
かりんの誠実さが、様々な人の心に響きます。かりんは救われます。しかしゆずきは、徹底的に地獄に落とされます。
主人公は腐った家から抜け出せるのか
なんとまあここまで不幸の連鎖を描けるものです。これがセミノンフィクションというから驚きです。
腐った家から抜け出すことができたのは誰かのか。結末はぜひ本書をご一読ください。
淀んだ物語ではありますが、ラストはカタルシスがあります。
『腐りゆく家族』お得に読む方法
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終わりに
あまりに壮絶な家族が登場するので眩暈がします。しかしこれが現実だというまさに「事実は小説より奇なり」な一作です。
どうも、グルリンゴ(@entame13423)でした。
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