こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、友達以上恋人未満の男性二人の恋愛模様を描く『魚と水』です。
田亀源五郎先生の作品を初めて読んだのですが、めちゃくちゃ良い作品でした。

会話の構成がとにかく素晴らしい!会話で魅せます。
★出版社での編集者歴15年以上。漫画、ビジネス書などの編集を経験。
☆年間の読書量は漫画100冊、書籍30冊程度。映画の鑑賞本数は年間150本程度。
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『魚と水』感想(ネタバレ)
個人的星取
☆4.5 今年読んだ本の中でトップクラスの作品です。
Amazon星取
2023年6月12日
☆:4.7
レビュー数:73
作者紹介
田亀源五郎:80年代から主にゲイ雑誌でマンガ、イラストレーション、小説を発表。代表作『銀の華』『君よ知るや南の獄』など。
2014年から一般誌にも進出、マンガ『弟の夫』で国内外の様々な賞を受賞。パリ、ベルリン、ニューヨーク等で個展を多数開催。
(引用:Amazon商品紹介ページ)
あらすじ・概要
コージが作ってアキラが食う!
ご飯を食べる時も、ドラマを見る時も、公園に出かける時も、いつも二人で――。
気の合う友達は、最高の「パートナー」でした。
ゲイ・エロティック・アートの巨匠・田亀源五郎による『弟の夫』『僕らの色彩』に続く一般作品第3弾はコロナ禍の男同士の食卓を描いたグルメマンガ!
(引用:Amazon商品紹介ページ)
感想・評価
絶妙な関係性
友達以上恋人未満の二人の人間の関係性がどうなるのか……。
普遍的な恋愛漫画の設定ですが、本作は秀逸です。
何が秀逸って、設定と会話です。
著者の、主人公二人の対する眼差しが……優しい?フラット?どういう言葉で言い表すのが適切かわかりませんが、二人の生活を、なんてことのない日常として描写しています。
この二人の会話は、物語上の嫌らしさ、作者のご都合設定のようなものが感じらません。
作者としてもキャラクターが動いている感覚なのではないでしょうか。
そのくらい会話が自然で、読んでいて胸にスーッと入ってくるのです。
それでいて、二人の関係性がわかる。
キャラクター、一巻完結の魅力
髪と髭がぼさぼさのコージ。料理が大の得意。常に相手のことを思いやる。
かたや、営業職で清潔感やエネルギーに溢れるアキラ。
ことあるごとにアキラはコージの家を訪ね、コージはそこで手料理をふるまいます。
料理がおいしそうなのはもちろん、繊細な会話が魅力的です。
ハーゲンダッツを買うときの好みの違い。
家に宿泊できることを素直に喜ぶアキラの表情。
洗濯物をたたむときのアキラの気遣い。
エピローグを読めばわかりますが、二人はお互いを思いやれる人達だからこそ、惹かれたのだと思います。
すでに冒頭から恋の蕾が花開く雰囲気もありつつ、著者は急がず丁寧に二人の関係を紡ぎます。
そしてラストに訪れる展開。
くぅ、、、痺れました。
あぁ、この二人の会話をずっと見ていたいと思ったら、1巻完結。潔し。
『魚と水』お得に読む方法
私が調査した結果、以下の方法が最もお得です。
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終わりに
今回は『魚と水』をご紹介しました。
魚と水…密接な関係にあること、仲がよい、また、親しい間柄にあることのたとえ。水魚の交わり。水と魚。
(引用:コトバンク)
まさに本作のタイトル通り。
二人の会話を追うだけでも楽しい作品になっています。料理も美味しそう……。
ぜひご一読ください!
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