こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、ある里子を迎えたことから始まる家族の物語『くりことびより』です。
めちゃくちゃ良質な漫画です。疑似家族から「疑似」を取れていくお話。お菓子作りを絡めつつ、3人家族の日常を描きます。
こんなに魅力的な子供の描写は他にない!!
『くりことびより』感想(ネタバレ)
個人的星取
☆4.5 子供の描写が秀逸すぎる。
Amazon星取
2023年8月9日
☆:5.0
レビュー数:5
作者紹介
雪本愁二:日本の漫画家。高知県出身。国際デザインカレッジマンガ科卒業。講談社から単行本が刊行された『けもらいふ』や、『まんがライフSTORIA』に連載された『ゆづちゃんはハリネズミがささってる』、『good!アフタヌーン』において連載された『サメガール』などの作品がある。
(引用:wikipedia)
Twitterアカウントは以下より。『けもらいふ』も面白そうなので購入しました!可愛い絵柄が特徴的ですね。
あらすじ・概要
お菓子メーカーで働く長束総二郎とその妻・真琴は、4歳の少女・くり子を里子として迎える。幼い頃の記憶があまりない総二郎は、くり子との接し方に悩み、なかなか距離を縮めらずにいた。しかし、総二郎の得意なお菓子作りにくり子は興味津々!!
おいしい手作りお菓子で血のつながりのない親子が“家族”になっていくハートフルストーリー。
感想・評価
【主要登場人物】
長束(なつか)総二郎……25歳、お菓子メーカー勤務。お菓子作りが得意。真琴の夫。
長束真琴……28歳。総二郎の幼馴染と思われる。総二郎の妻。
くり子……4歳。長束家に里子として引き取られる。好きな動物はマンモス。
過剰な説明描写はなく、出来事によって長束夫妻のこれまで、くり子のこれまでを浮かび上がらせます。うまい!!
くり子は抑圧された生活を送ってきたと推測できます。失敗に過剰に反応してしまう。自分で何でもできると思っている(思わざるをえなくなっている)。
そんなくり子の心を総二郎のお菓子作りと真琴の優しさが、ゆっくりとほぐしていきます。
総二郎にも苦い過去があります。しかしそのトラウマの記憶は不完全で欠けています。その記憶が、くり子との新しい暮らしの中で蘇ってきます。不安定な総二郎を支える真琴の姿に涙します。
真琴は過保護な一面があります。それは自分の赤ちゃんを手放した過去があるからと推察されます。だからこそ、人一倍くり子を想っています。くり子との公園での出来事が、真琴の固まった心を柔らかくします。
いわゆる「疑似家族」。しかし「疑似」という冷たい表現はこの家族には似合わないかもしれません。
それぞれがトラウマを抱えつつも、本物の「家族」になるまでの物語です。
くり子は想像力豊か。想像の世界がとても愛くるしい。お菓子作りの中で、その想像力は飛躍します。このくり子の想像の場面が一番好きでした。
長く読み続けたいと思える漫画に出会えました!
『くりことびより』お得に読む方法
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終わりに
傑作です。『よつばと』と比較されることも多いと思いますが、それぞれ異なる魅力があるので、長く続いて欲しい……!
どうも、グルリンゴ(@entame13423)でした。
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