【弱ったのは母だけではない】『初老の娘と老母と老猫』【ネタバレ】

初老の娘と老母と老猫 漫画

こんにちは。漫画大好き編集者のえどちゃ(@ntame13423)です。

今回ご紹介するのは、水と油な母娘の二十数年ぶりの同居を描いた『初老の娘と老母と老猫』です。
実家に帰りたくても、親との関係が冷え込んでいて、帰りづらいことってありますよね。
著者の松本英子さんは、年老いた母の弱っている姿を見て「帰ろう」と決めます。

グルリンゴについて


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☆年間の読書量は漫画100冊、書籍30冊程度。映画の鑑賞本数は年間150本程度。
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『初老の娘と老母と老猫』感想(ネタバレ)

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個人的星取

4.2 弱ってきたのは母だけではない。

Amazon星取

2023年6月14日 
☆:4.9
レビュー数:14

作者紹介

松本英子:漫画家兼イラストレーター。代表作に『謎のあの店』全3巻、『49歳、秘湯ひとり旅』『直売所、行ってきます』など。
(引用:ソノラマplus)

あらすじ・概要

水と油な母と娘が二十数年ぶりに同居してみたら……? もう実家には戻ることはないと思っていた私。だが、病を患い気弱になった母を前に、「家に帰ろう」と自然に思っていた。しみじみと、じんわりと、やさしく胸に響く家族のエッセイ。

(引用:Amazon商品紹介ページ)

感想・評価

ううー。自分が子供のころの母親と、自分が大人になってからの母親。
これほど違って見えてくる比較対象がほかにあるでしょうか。

著者の松本さん(52)は、母(80)の病気をきっかけに実家に戻ることに。
松本さんは、昔は母のことが苦手だった。喜怒哀楽がはっきりしていて、嵐のような存在。
松本さんが若いころは、ガミガミガミガミ……。
それがいまでは、しおらしくなってしまっている。

それがどこか可笑しくて、悲しくて。
二人の生活は、最初はスムーズでしたが、やがて「負担」という名の影を落とします。
どうしても片方に負担がいく。母の体調が悪い時は娘に。自分の体調が悪い時は母親に。

読んでいて共感度が高い、高い。
それでも二人で生きて居なかなきゃならん。
昔は悩まされていた母の「寝言」の正体に気づいたとき、私は読んでいて涙腺が緩みました。

これって認知症?なケースも出てきて、そわそわ。
2巻ではどうなるのか。長生きしてほしい。

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終わりに

今回は『初老の娘と老母と老猫』をご紹介しました。

高齢化社会で、昔よりもグッと可能性が高まる老老生活。
尊重しあいながらも、ちょっと殺伐ともする松本親子の関係性に、しみじみと感動します。

ぜひご一読ください!

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グルリンゴと申します

漫画や映画などエンタメ作品に取り憑かれた編集者です。

編集歴15年以上。大学卒業後、出版社に就職。雑誌や漫画、ビジネス書などの編集を経験。これまで手掛けた作品は50作以上。

幼少期から本に囲まれる生活を送る。年間の読書量は漫画100冊、書籍30冊程度。映画の鑑賞本数は年間100~200本程度。自分が「これは面白い!」と思った作品を(押し付けがましくないように)人にオススメするのが生きがいで、このブログを始めました。

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