こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、日々の杏著『世界にさよならのキスをして』です。
こんな逸材漫画家さん、どこに隠れていたんだ!?というくらい、絵も物語も抜群です。
名前の付けられない関係性に踏み込む一作です。

とくに1巻ラストの衝撃は凄い!ぜひご一読いただきたい一作です。
★出版社での編集者歴15年以上。漫画、ビジネス書などの編集を経験。
☆年間の読書量は漫画100冊、書籍30冊程度。映画の鑑賞本数は年間150本程度。
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☆「これは面白い!」と思った作品を人にお勧めするのが生きがい。
『世界にさよならのキスをして』 内容紹介
個人的星取
☆4.2 幼馴染もの、恋愛マンガの変形です。
Amazon星取
2022年12月4日現在
☆:5.0
レビュー数:6
作者紹介
日々の杏:こちらが著者さんの公式サイトです!
http://anzu.boo.jp/
今作が初の商業漫画です。過去に同人誌を出されています。
あらすじ・概要
『その人間だけを特別愛している事に、名前をつける必要なんてあるんだろうか』
家族でも、恋人でもない。
ただ、お互いをいちばん愛している歳の差幼なじみのえつことアラメ。
ふたりはある出来事をきっかけに共に暮らし始める。
けれど、新しい生活の「はじまり」は、
思いもよらない「さよなら」を引き起こすことになってーー
歳の差男女×幼なじみ×愛
叙情の描き手、鮮烈デビュー!!
タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
感想・評価
1巻
名前のつけられない関係性
面白いです。
「恋人」でも「親友」でもない、関係性に名前のつけられない年の差幼馴染の話なのですが、アラメとえつこの距離感が絶妙。
距離感が超近い二人ですが、互いにリスペクトしあっていることがよく分かるのです。そして心底楽しそう、心底信頼している。アラメは「俺と彼氏 同じ天秤に載るわけない」と言い切るほどに。
ここまでくると、なぜこの2人の関係性が構築されたのかが気になって仕方ありません。所々に過去の話が挿入されますが、全容はまだわからず。それが気になってとにかく読み進めてしまいます。この頑強な2人の関係性の源をとにかく知りたい。
このまま続くと思いきや……
と思って最後まで読むと、世界がひっくり返ります。
現代的なテーマです。周囲から無理やり「恋人」にカテゴライズされる二人。満たされていたはずの二人の関係は、同調圧力により揺らいでいきます。枠にはめ込まれることほど嫌なものはありません。
昨今、タイトルの出し方は映画も漫画も超重要。最近「週刊少年ジャンプ」連載を開始し話題となった『一ノ瀬家の大罪』の第一話のタイトルの出し方には痺れましたが、本作1巻のタイトルの出し方は2022年ベスト!
2巻
痺れました……。
「身内」とは、身体の内側。
絶対的に信頼しあっている男女の関係性を描くのですが、恋愛でも友情でも仲間でもない超微細な感覚を描いていて2巻も迸っています。
いやぁ。二人の関係性に勝手に名前をつけるなと。やられました。超いいです。
『世界にさよならのキスをして』お得に読む方法
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2人の関係が変化していくことは必至。続きが気になって仕方ありませんーーー!
早く2巻が読みたいです。
どうも、グルリンゴ(@entame13423)でした。
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