こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、野原広子さんの初期作品であり、ド直球なタイトルの『離婚してもいいですか?』です。
離婚したくてもできない焦燥感を浮かび上がらせる快作です。
離婚したい!の気持ちだけでは勝てないのですよね……
『消えたママ友』ネタバレ
出版社:KADOKAWA
個人的星取
☆3.8 離婚したくてもできない焦燥
Amazon星取
2023年7月26日
☆:3.9
レビュー数:776
作者紹介
野原広子……イラストレーター。2021年『妻が口をきいてくれません』『消えたママ友』2作により、第25回手塚治虫文化賞「短編賞」受賞。作品に『娘が学校に行きません』『今朝もあの子の夢を見た』『赤い隣人』など。Twitterアカウントは無し。
あらすじ・概要
結婚9年め、2児の母。夫は中小企業のサラリーマン。見かけはいたって平和な普通の家族。だけど・・・「離婚」 その2文字が浮かばない日はありません。その思いに、主人公が向き合う姿を描きます。
(引用:Amazon商品紹介ページ)
感想・評価
【主要登場人物】
志保……34歳、2児の母。
夫……志保の夫。36歳、会社員。やや子供っぽく自己中心的。
ケイ……8歳、長男。サッカーが得意。
シュウ……6歳、次男。ママが大好き。
2014年の作品ですが、いまでも色褪せない傑作です。
離婚したいと願い続けても、離婚するためには幾つもの障壁があります。
DVや借金などわかりやすい理由がないと周囲の理解は得づらいですし、収入が片方の労働に偏っていると、なかなか別れることはできません。
本作は、日常の夫婦生活のなかで積もる違和感を題材にしています。
この「違和感」を表現するのは難しいです。見方によっては些細なことだから。しかしそこを見抜くのが野原広子さんの真骨頂。完璧なまでに描いています。
わかりやすい不和の理由を描くのではなく……例えば、同じ話を何回も繰り返すとか、脱いだ靴下を伸ばさないとか、怒りやすいとか。ちょっとしたことの積み重ねで疲弊していく妻の気持ちに共感しない人がいるのでしょうか。
反対に、夫側への共感も男女ともあります。読了後、これほど自身の生活を見直すきっかけを与えてくれる作品は他には有りません。少しでも「我が家は離婚危機」と感じる方はご一読をオススメします。
『離婚してもいいですか?』お得に読む方法
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終わりに
今回は『離婚してもいいですか?』をご紹介しました。
離婚したくてもできない人物を丁寧に掬い取った作品です。ぜひご一読ください。
どうも、グルリンゴ(@entame13423)でした。
(2023/7/26追記)
野原広子さんの新連載「さいごの恋」がこちらからスタートしています。
46歳独身女性の日常が……こちらも面白いのでぜひ!
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