こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、新卒で入社した出版社での辛い経験から鬱になってしまった著者の体験をまとめた『うつ逃げ ~うつになったので全力で逃げてみた話~』です。
『うつ逃げ ~うつになったので全力で逃げてみた話~』感想(ネタバレ)
個人的星取
☆4.7 いま自分が置かれた環境から逃げ出したい人への、応援コミックエッセイ。
Amazon星取
2023年5月11日
☆:4.7
レビュー数:67
作者紹介
●なおにゃん:茨城県生まれ。北海道大学文学部卒業後、出版社に就職。絵本の編集に携わるが、職場環境に合わず、鬱と診断され、休職。退職後はフリーランスの絵本作家として活躍。2020年よりTwitterでうつ病や生きづらさに関する投稿をはじめたところ反響を呼ぶ。
https://twitter.com/naonyan_naonyan
(引用:Amazon商品紹介ページ)
あらすじ・概要
逃げるのは悪いことじゃない!人生を変えた休職生活を描くコミックエッセイ
「この暗い毎日だからこそ見える光があるのかもしれない」
合わない職場環境から鬱病と適応障害を発症。
心療内科で休職するよう言われるものの、当初は「休む」の正解がわからず「逃げるようで恥ずかしい」と感じていたなおにゃんさん。
しかし徐々に、「休職中に弱い自分を変えたい」と様々な行動をとるように。
Twitterでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストが共感を呼ぶなおにゃんさんの実体験をベースにした、著者にとって初となるコミックエッセイです。
「休職して人生が変わった」と語る彼女の人生は、読めば少しだけ勇気が出て、時には休むことも逃げることも大切だよと、教えてくれます。
WEBサイト「ウォーカープラス」の連載分に加え、書籍限定エピソードも大幅加筆!
読めば心がちょっぴり軽くなる一冊です。
(引用:Amazon商品紹介ページ)
感想・評価
辛い時は本作を
いま逃げ出したい環境にいる人は、でも恥ずかしかったり怖かったりして逃げられない人には、ぜひ読んでいただきたい本です。
なおにゃんさんは二度の休職を経験して、自分なりの結論を出します。その過程を描いたのが本作です。
もしうつ状態になってしまったらどうすればよいのか。逃げだしたいときにはどうしたらよいのか。休職中はどんな心持でいればいいのか、その一つの回答が書かれています。
どうして休むことになったか
新卒で出版社に入社したなおにゃん。児童書の編集部に配属されますが、そこにいた編集長の高圧的な態度(パワハラ)が、なおにゃんの健全な精神を蝕みます。
同僚に相談しても「教育しようとしてくれているのかもよ」の一言。新人だから、違和感があっても従うのが当たり前だよな、パワハラじゃないよな、そんな風に心のもやもやが大きくなってしまいます。
「字が曲がっているからやり直し」「あんなの話し方が気に入らない」「企画書10本やり直し」
気にかけてくれる先輩がいたものの、先輩は産休をとることに。
編集長に怒られ続けるなおにゃんさんを助けてくれる人は誰もいませんでした。
まじで、まじで、心の底から、読んでいてこの編集長に対しての怒りが湧いてきます。
あまりに理不尽な「教育」という名のパワハラ。
ある日、常識がないからと、常識の書かれた本をなおにゃんさんへ渡すことも。ありえない、ありえないよ。
どうしてこんな人が世の中にいて、編集長という役職につけるのだろう。
3ヵ月で復職するが………
なおにゃんさんは「適応障害によるうつ」という診断を病院から出してもらい、休職することになります。
しかし、一度目の休職では休み方がわからず、「休む」ことの難しさを体験します。
急いで復職しなければ、という気持ちが強くなり、ほとんど回復していないまま3か月で復職してしまいます。
そして復職当日。編集長が、なおにゃんさんに放った言葉。信じられない一言。
2度目の休職
そしてなおにゃんさんは2度目の休職に入ります。
しかし、ここで転機が訪れます。久しぶりの歩く昼の世界、片付け、運動、日記、旅行ーー。
だんだんと自分を肯定できるようになっていきます。
うう、読んでいて泣けてきます。
なおにゃんさんは、やがて新しい道を見つけることになります。
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終わりに
今回は『うつ逃げ ~うつになったので全力で逃げてみた話~』をご紹介しました。
きつい職場から逃げ出したいけど、恥ずかしい……どうしたらよいかわからない……そんな人はぜひ、なおにゃんさんの体験談を読んでみてください。勇気づけられるはずです。
ぜひご一読ください!
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