こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。
今回ご紹介するのは、「うつ病」体験記『うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編』です。
同ジャンルの漫画として真っ先に吾妻ひでおさんの作品群を思い浮かべますが、吾妻さんの漫画よりも読みやすく、それでいて問題の深刻さをしっかりと感じさせる一作です。
『うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編』 内容紹介
個人的星取
☆3.9 自殺願望の場面などあまりにリアルな描写で、読んでいて少し具合悪くなるレベルの快(怪)作!
Amazon星取
2022年11月23日現在
☆:4.4
レビュー数:117
2022年12月4日現在
☆:4.4
レビュー数:127
作者紹介
相原コージ:1963年北海道生まれ。1983年「8月の濡れたパンツ」でデビュー。代表作「かってにシロクマ」「コージ苑」「サルまん」(竹熊健太郎との共著)「ムジナ」「真・異種格闘大戦」。現在webアクションにて「うつ病になってマンガが描けなくなりました」を連載中。LINEスタンプ「相原コージの漫画スタンプ」販売中。(引用:Amazon)
私の中で相原コージさんといえば『真・異種格闘大戦』。
グラップラー刃牙へのカウンターカルチャーのような内容で、地球一強い人間を決めたところで、いやいや世の中にはいくらでも強い動物たちがたくさんいますよーー、という物語(何を言っているんだ)。
ギャクマンガでありながら、著者がブラジリアン柔術の修得者かつ、プロレスなどへの造形も深いので、これが格闘技漫画としてリアリティのあるものになっております。
あらすじ・概要
「ベテランギャグマンガ家・相原コージ、コロナ禍の中、突如うつ病に。病いと戦う日々を真摯に淡々と描いたドキュメンタリーコミック!」コロナ禍の中、けがをきっかけに突如ネームが進まず悩み、仕事に支障が出るように…。コロナで外出がままならず、孤独な状況が続く。食欲がない日々が続き、体重は激減。ついには自宅の仕事場で自殺未遂を…。そして入院。閉鎖病棟にて病いと戦う日々に。
(引用:Amazon 商品紹介ページ)
感想・評価
9年前にうつ病を発症。7年間の治療の末、2年前に断薬に成功、うつ病からの脱出を果たしていた著者が、骨折やコロナ渦をきっかけに再びうつ病になってしまう。
海外ドラマ「THE BOYS」なんて超エンタメを普通に楽しんでいた著者が、だんだんとコンテンツ楽しめなくなり、性欲すら減退してしまう……。読んでいて辛い。どんどんマイナス思考に陥り、様々な自殺方法を調べ、試してみようとする。
マスクを忘れて散歩したとき、もしかしたらすれ違いざまにコロナがうつってしまったのではないかという不安には共感しかない。それを著者の場合はうつ病なのでとことん重く捉えてしまう。
どのように首吊りをするのが効果的か調べていく様は、読んでいて正直気分が悪くなってきた。それほど著者の焦燥感が伝わってきた。
万が一自分がコロナになったら、妻を始め色々は人に迷惑をかけてしまうのではないか。その強迫観念が加速していく。
全編に渡り辛い描写が続きますが、奥様がとーーーーっても素敵なお方で、救われます。いびきが大きいのですが、著者がそのことに何もつっこまず、うつ病の旦那がいる横ですぐに眠る妻の、のんきに惚れている様子が良い!!「かわいちょうに」と言いながら手を揉む姿は、微笑ましさを通り越して涙を誘います。
最後、閉鎖病棟に入ることになった著者。閉鎖病棟といえば、帚木蓬生さんの傑作を思い浮かべます。著者も閉鎖病棟が怖い施設だと思っていますが、今はだいぶ改善されているはず(悪いイメージが付きまとう対象でもあります)。
『うつ病になってマンガが描けなくなりました』お得に読む方法
私が調べた限り、こちらの方法が最もお得です。
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どうも、グルリンゴ(@entame13423)でした。
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