【暗号ムズくない?】『暗号学園のいろは』【ネタバレ】

暗号学園のいろは 漫画

こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ(@entame13423)です。

今回ご紹介するのは、「週刊少年ジャンプ」本誌にて連載中の『暗号学園のいろは』です。

結論から申し上げると「買い」な一作です。

原作・西尾維新さんということで、「週刊少年ジャンプ」本誌での登場は『めだかボックス』以来です。“暗号解読”学園ドラマということですが、さすが西尾維新、物語序盤のつかみはバッチリな一作です。

グルリンゴについて


★出版社での編集者歴15年以上。漫画、ビジネス書などの編集を経験。
☆年間の読書量は漫画100冊、書籍30冊程度。映画の鑑賞本数は年間150本程度。
Twitterでは最新のお勧めエンタメコンテンツを紹介。
☆「これは面白い!」と思った作品を人にお勧めするのが生きがい。

『暗号学園のいろは』感想・レビュー

出版社:集英社

個人的星取

4.0 設定が抜群に面白いです。

Amazon星取

2023年3月8日 
☆:4.8
レビュー数:62

作者紹介

原作:西尾維新
1981年生まれ。2002年に『クビキリサイクル』で第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。同作に始まる「戯言シリーズ」、初のアニメ化作品となった『化物語』に始まる〈物語〉シリーズ、『掟上今日子の備忘録』に始まる「忘却探偵シリーズ」など、著書多数。

引用:講談社BOOK倶楽部

作画:岩崎優次
『少年法のコロ』『くずかごマウンテン』で西尾維新とタッグ。今回満を持して本誌掲載となる。

あらすじ・概要

来たる世界大戦に備えて、暗号解読に長けた少女達が集う軍人学校。その名も『暗号学園』!! そんな高校とは露知らずに入学してしまったいろは坂いろはは、ひょんなことから学園生活を懸けた暗号バトルに巻き込まれることに…。苦戦するいろはだが、その手にはあらゆる戦争を停められる鍵が握られていて…!? 十五の少女達が、銃後で暗号を解く!! 奇想天外な学園ミステリードラマ、開幕!!

引用:Amazon商品紹介ページ

感想・評価

西尾維新×岩崎優次は、読み切り『少年法のコロ』『くずかごマウンテン』にてタッグを組んだコンビ。今回は満を持して本誌連載となります。

同時期に連載開始した『一ノ瀬家の大罪』に話題を奪われていますが、個人的には『暗号学園のいろは』推しです。


さすが西尾維新、設定が抜群に面白いです。

いずれ訪れる世界大戦の危機に備え、少女たちに暗号解読のスパルタ教育を叩き込む「暗号学園」。
女子ばかりのクラスに一人だけ配置された「どうでもいい男の子」が今回の主人公・いろは坂いろは。軍隊教育に辟易するも、何やら訳ありで逃走中の同級生・洞ヶ峠凍(ほらがとうげ・こごえ)を匿ったことから、ある特殊な眼鏡を手に入れる。彼の暗号解読成長ストーリーが始まりますが……。

最もストーリーを牽引する設定は、暗号学園の地下に隠れし500億モルグの財産の存在です。しかもこれが暗号資産という。うー面白い。


そしてそして、なんといわゆるM資金(GHQ時代の秘密資金)を投資に回して運営されているのが暗号学園であり、学園一の謎解きに与えられる報奨金がそこから捻出されている、というワクワク度高めな設定です。

余談ですが「洞ヶ峠を決め込む」ということわざがありますね。「信念を持たずに形勢をうかがって、いつでも優勢なほうに荷担できるように、待機する狡猾な態度」のこと。

第二次世界大戦で使用された暗号機「エニグマ」や、旧日本海軍の暗号「パープル」などを引き合いに、暗号戦こそが最前線、戦うことなく戦争に勝つという信念を持つのが洞ヶ峠というキャラクターです。

一方で、悪役令嬢で死の商人と呼ばれているクラスメイト・東洲斎(神保町かよ)の存在が効いています。東洲斎側から見ると、洞ヶ峠は戦争を売り買いする「戦争屋」。さぁ、洞ヶ峠はどちら側の人間なのでしょうか。気になる!


ストーリーは面白いのですが、いかんせん登場する暗号が難しいです。

1巻では「自己紹介クロスワード」「誰かを示す号文(都道府県いろは歌)」「規則性のない線に隠された真実(15パズル)」など登場しますが、わからんよこれ!!思考する前の段階で諦めるレベルの謎です。

でも、ここでわかりやすい暗号出してしまったら確かに「暗号学園てそんなもんなの?」になってしまいますからね。しかし原作・西尾さんの負担が半端ないですね。

あくまで暗号の解法を知る漫画と思えば楽しめると思います。

岩崎さんの絵の雰囲気は『約束のネバーランド』に似ていますね。可愛らしいけどどこか陰鬱さも秘めたキャラクター造形。時々出てくるデフォルメされた絵も素敵です。

『暗号学園のいろは』お得に読む方法

私が調査した結果、以下の方法が最もお得です。

ebookjapanの「初回ログインでもらえる70%OFFクーポン」を使えば、定価501円のところ150円で購入することができます。しかもクーポンは6回利用可能なので、別の漫画をお得に購入することもできます。

終わりに

物語のキーとなる暗号はとにかく難しい!!(泣)。暗号を主人公と一緒に解く感覚で読み進めるとちょっと辛くなってくるかもです。

でもでも、本筋のストーリーは面白いです!!『めだかボックス』以来の西尾維新原作作品ということで、今後盛り上がるのは間違いありません。

どうも、グルリンゴ(@entame13423)でした。

漫画
グルリンゴをフォローする
ブログ管理人

グルリンゴと申します

漫画や映画などエンタメ作品に取り憑かれた編集者です。

編集歴15年以上。大学卒業後、出版社に就職。雑誌や漫画、ビジネス書などの編集を経験。これまで手掛けた作品は50作以上。

幼少期から本に囲まれる生活を送る。年間の読書量は漫画100冊、書籍30冊程度。映画の鑑賞本数は年間100~200本程度。自分が「これは面白い!」と思った作品を(押し付けがましくないように)人にオススメするのが生きがいで、このブログを始めました。

グルリンゴをフォローする
グルリンゴ

コメント

タイトルとURLをコピーしました