こんにちは。漫画大好き編集者のグルリンゴ（＠entame13423）です。
今回ご紹介するのは、Z世代高校生と破天荒教師の学園生活を描いた『ストロングスドウくん』1巻です。
学園漫画の傑作『GTO』と比べたくなりますが、生徒と先生の描写はいわば真逆。
現代にアップデートされた学園ドラマになっています。
しかし、生徒の心を開かせる教育方針はいつの時代も変わらないのかもしれません。
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『ストロングスドウくん』感想（ネタバレ）
個人的星取
☆3.8 大人も子供もタメになる。
Amazon星取
2023年6月24日
☆:5.0
レビュー数：3
作者紹介
瀬澤ノブコ：Twitterは以下から。著者情報はほとんど見つかりませんでした。
過去作「さらば太陽」はこちらから。この作品も面白かったです。筆力ありますね。
あらすじ・概要
筋骨隆々、学校内でもサングラス、いかついヒゲ。
嫌いな場所は「教師たちの無駄な会議」。
そんな無頼派教師・須藤（スドウ）が悩める高校生と真っ向勝負!!
“SNS上でのいじめ”“部活の功罪”“不登校”
現代の学校を覆う問題はどこにある？
「オレたちにとって学校ってなんだーー？」
Z世代と型破り教員の学園ドラマ！！
（引用：Amazon商品紹介ページ）
感想・評価
いまの10代の憧れは、公務員でもなければ医者でもなく、SNSでバズっている人物でしょう。
SNSでバズるということは、知名度を得られるだけではなく、再生数や投げ銭などにより数千万から億単位の収入を得ることが可能です。
本作に登場する「れなちゃむ」は、フォロワー数6万人を誇る学校内強者。
授業中でもかかんにインスタライブを行いますが、届くメッセージのほとんどは下ネタか荒らし。
家庭内では留学中の妹がもてはやされ、れなちゃむ（礼奈）はさらに架空世界にのめりこみます。
が、根も葉もない噂が学校には出回り……。
愛された経験のないれなちゃむは、愛されたいがためにSNSでフォロワーを増やしますが、寂しさが募ります。
一方、れなちゃむの噂を流したのは、礼奈の友達、間宮。
筋骨隆々、グラサンの髭面教師「須藤」が登場。
須藤は、礼奈に対しても、間宮に対しても、徹底的に「話を聞く」というスタンスを取ります。
悩みを架空世界に持ち込んだZ世代生徒たちは、現実世界では悩みを吐露しません。
抱え込むのが当たり前だと思わせないこと。逃げ場を作ること。教師が生徒にしてやれることはたかがしれているということ。
他にも、不登校の生徒に驚きの解決法を提示したり、考え方の異なる教師との軋轢に苦悩したり。
静かに闘志を燃やす須藤先生の姿が描かれています。
いつの時代も、先生が生徒のために取るスタンスは変わらないのだなと本書を読んでて思いました。
とにかく、相手がどんだけ暴れん坊でも、陰キャでも、まずは話を聞くこと。引き出すこと。それに耐えうる精神力が先生にあること。
『ストロングスドウくん』お得に読む方法
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終わりに
今回は『ストロングスドウくん』をご紹介しました。
Z世代の特徴は、感情をうちに秘めてしまうところでしょうか。
その隠れた思いを捉えるのが、須藤先生の特技のような気がします。
ぜひご一読ください！
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